りんごの木が成るまで

日々感じたこと、想い

明るく進んでいこう

○今週のまとめ

先週に引き続き、仕事は麦類の研修であった。

研修内容も先週とほぼ同様のもので、メインの収穫作業と講義であった。

麦も米と同様で多くの補助金で収入の一部が賄われている。

よく補助金で守られているのはおかしい!と声を上げる農業をよく理解していない人間がいるが、逆をとれば補助金を出さなければ食っていけないくらいの収入しか得られないということである。

しかしながら、米も麦も日本の主食を担っている重要な作物であり、無くすことはできない。

昨年の国会で【種子法(正式名称:主要作物種子法)】という法律の廃止が決定し、今年の4月より施行された。

この法律を知っている人は少ないかもしれないが、米や麦、大豆など主要作物に関係ある法律である。

米や麦の種子をホームセンターなどで見たことあるだろうか?

これらの種子は国や県で育種、品種改良を行っており、民間企業では行っていない。

国が責任を持って安定供給をしていくという法律で、戦後間もない時期に作られた。

その種子法の廃止により、民間企業の競争を促して品種改良を進めていくというものだ。

今年はまだ猶予期間ということで現場で大きな問題にはなっていないが、埼玉県を始めとした一部の県では種子法と同様の内容の条例を立てて、これからも県が責任を持って主要作物の種子提供を行っていくこととしている。

何が問題かというと、企業が種子の独占を行うことや、種子の価格の上昇などである。

米麦は採算ギリギリでやっているため、種子代が高くなることはつまり収入が減少することを意味する。

儲からない仕事をするわけもなく、米麦農家は辞めて行き将来的に日本の主要作物農業は危機となる。

講義を受けて改めて日本の農業の危うさを意識するようになった。

大人になって米や野菜、肉など食事の美味しさ、ありがたみを感じるようになって食事を楽しめるようになった。

先週今週は麦について勉強し、麦づくりの大変さを学んだ。

これからはビールを飲むときは麦について想いを馳せて美味しくいただくとしよう。

 

土日は肉体労働の疲れを取り、市内の神社巡りを行い心身の回復に励んだ。

梅雨らしく雨が降ってきて気持ちも沈むが、家の中で好きな音楽を聞いて読書をして楽しんでいる。

でもやはり晴れが一番好きだから、早く梅雨が明けないかなと思う今日このごろ。

 

○思考整理

梅雨は嫌いである。

梅雨というか、雨や曇が嫌いである。

よく明るいね、テンション高い、やる気あるねと言われるが、それだけだったらこんな苦労した人生は送っていないと思う。

性格や考え方というものはある程度の基本方針は遺伝で決まっていて、あとは環境によって決まると個人的には考えている。

僕はご存知の人もいるかもしれないが基本的には極端な性格であり、中間というものがない。

ブレーキの壊れた暴走機関車のようなものかなと思う。

直せるなら直したいが、これはもう直らない。

そうであれば、極端の良い方に常に持っていけるように意識しているが、雨や曇りの日になると気分が落ちる。

こういうときは人に会わないことにしている。

早く梅雨が明けてくれることを祈りながら穏やかに暮らしていける日々を模索している。

明日からまた仕事が始まる。

無理せず、梅雨があけるまでは省エネモードで行こうと決めたそんな夜。