スペシャリストとゼネラリスト
○先週のまとめ
先々週の麦刈り実習から一転、本来の業務に戻りました・・・と言いたいが、先週も2日ほど研修があった。
研修が非常に充実している良い職場だと思う。
研修の内容としては植物の病気と栄養、土壌についてであった。
突然だが、植物が病気になる条件として3つある。
その3つの条件は①主因(病原菌) ②素因(植物の性質、状態) ③誘因(病原菌が活発になる環境)がすべて揃ったとき始めて植物は病気になる。
具体例を挙げてみる。
イネいもち病というイネの収量を著しく減少させる重要病害がある。
先の3つの条件をイネいもち病にあてはめてみると、①主因:Pyricularia oryzae (糸状菌) ②素因:主にイネ(他の植物にもいもち病が発病するがレース(病原菌の内容)が異なる)で軟弱な状態 ③誘因:日照不足、肥料の窒素過多 である。
ただ殺菌剤散布で病原菌を防除するだけでも、イネを健全に栽培するだけでも、適正施肥するだけではダメなのである。
複合的に考えて病気の発生を予防していくことが収入に繋がる。
これは植物に限った話ではなく、人間にも言える話ではないだろうか。
要は何が言いたいのかというと、農業は幅広い知識を持って取り組むことが重要であるということである。
栽培する植物の栽培特性、病害虫、肥料、土壌の性質・成分、農薬、気候、気温・・等多くの分野を網羅することが、収入に繋がる。
一つの分野に特化したスペシャリストも必要ではあるが、仕事としている農業関連の仕事に関して言えば幅広く様々な分野に精通しているゼネラリストも重要になってくると考えている。
僕はどちらかというと後者を目指している。
スペシャリストと農業者を繋ぐ仕事も悪くないと思っている。
○思考整理
ゼネラリストを目指しているとかっこよく書いたが、これはなりたいという気持ちとまた別に自分の性質上こちらが性に合っているということである。
自分はこれまで広く浅く交友関係をこれまで築いてきた。
もっと言えば人の反応を分析して相手に合わせることができる。
よく言えばコミュニケーション能力が高い、悪く言えば自分の個性がない。
なぜこうなったのかは語りだすとキリがないし、原因を考えたってこれは直るものでもないと考えている。
しかし、この僕の性質みたいなものは年々弱くなっているようには思える。
それは自分のこの性質が嫌だったこと、直すことができなくても多少の軌道修正はできると努力した結果だと信じている。
様々な仕事や考えの人に積極的に会ってお酒を交わすことも多くなったし、友人もたくさん増えた。
同僚、同期とも仕事とプライベートきっかり分けずに、友達と考えて公私問わず仲良くしてもらっている。
自分の中の一種のキーワードともなっている“広く浅く”を今度は“広く浅く、そして深く”に変えて行きたいなと思っている。
広く様々なことに興味を持ち、常にアンテナを伸ばしてそして興味を持ったものを深めていくという欲張りになっていこう。
目標は直感で動けるようになること・・・・これは難しいかな(苦笑)
以上