りんごの木が成るまで

日々感じたこと、想い

災害ボランティアに参加してみて感じたこと

朝晩は冬らしい気温になってきたけど、日中は温かい・・というより少し暑いくらいの11月、皆さん寒暖差で風邪とか大丈夫でしょうか?

僕は、毎日鼻詰まりがひどくて息苦しい生活をしています!(泣)

 

さて、先月末に台風19号によって被災した地域の災害ボランティアに参加してきました。

災害ボランティアに参加した理由は、そんな高尚な理由ではなく主に3つの理由です。

1つ目は、率直にいうとやることがなかったからです。

要は暇だったんですけど、ただ日中ぼーっと時間を潰すよりは、充実した休日を過ごしたいと思っていて、その時に災害ボランティアに行こう!と思い立ちました。

えぇ、そう暇でかつ無計画に動いた結果、災害ボランティアに参加していました笑

2つ目は、被災地のリアルを自分の目で直接見たいという想いからでした。

今回の台風19号の影響は各地に大きな傷跡を残していきました。

ニュースや新聞、SNS等で間接的に被害の状況を知ることはできますが、何事も百聞に一見にしかずとも言うように、自分の目で見てリアルを知ることが自分にとって重要だと感じていました。

何が重要なの?と言われるとなかなか言葉に表すのが難しいのですが、そのリアルを知ることが台風19号等で被災した地域への想いが強くなり、考える時間が多くなりました。

もし自分が同じような状況になったらどうなるか想像するようにもなり、災害への意識が高まったと感じています。

3つ目は、困っている人がいるなら助け合うのが当然だと思ったからです。

こう書くと高尚な理由にも見えるのですが、実際はちょっと違っていて、もし自分が同じような状況になったとき、ボランティアの人たちに無償で助けてもらうのは嫌だからって理由です。

ギブアンドテイクとはまた違うかもしれないけれど、自分が助けてもらう必要がでたとき、気持ちよく助けを受け入れられるように、今困っている人たちを支援することで“支援の先払い”をしているのだと自分のことながら思いました。

どこまでも卑しいというか、ひねくれた考え方をしているなと呆れています。

 

まぁ、参加した理由はさておき、今回災害ボランティアに参加して感じた課題や問題点を挙げてみたいと思います。

今後、災害ボランティアに参加する人がいればなにか参考になれば幸いです。

(災害ボランティアを受け入れる自治体の課題)

・支援を必要としている地域の実情を把握しきれていないのではかと感じる

→まぁ、災害直後ということもあり、それは致しかたないのかもしれない

・支援を必要としている地域へのボランティア人員の割り振りが下手。

→「ここからここまでの人、あそこに行ってください。道具はこれを持っていってください」と言われたけど、実際現場に行くと被害の規模の割に人員が多すぎるという状況になった。

せっかくボランティアに行ったのに無駄に時間を持て余していることが多かった。もっと人員の割り振りはしっかり考えないと、せっかく被災地のためになにかしたいと駆けつけたボランティアの想いを無駄にしていまうと感じた。

(ボランティアの課題)

・何人かでチームを作って被災地支援に向かうのだが、そこでリーダーを決める必要がある。そのリーダーが人をまとめることに慣れていない人、コミュニケーション能力がない人だと仕事にならない

→ボランティアの人の中にはいろいろな意味でやる気に満ちあふれている人がいる。

普段は目立たない人でも熱い想いが先走り、やる気に満ちあふれている人とか。

問題なのはただやる気等の理由でリーダーになり、なったはいいけど他のボランティアをまとめきれず結局何もできない人がいるということ。

リーダーが自治体の職員や被災地の人たちの連絡調整役になるはずが、連絡調整ができずに結局他のボランティアたちが何をしていいのか分からず暇を持て余すということになった。

連絡調整はしっかり人をまとめて話ができる人がやるべきだと思った。

ただ難しい点は、初めて会う人たちの中で急にリーダー決めてと言われて、能力のある人が手を挙げるか、推薦するのは難しいということである。

これはもう運というしかないが、少なくても変な正義感で突っ走るのはやめてほしい。

(被災した住民の課題)

・被災した住民の方のごく一部(本当にごくごく一部)には、支援してもらって当然と考えていた。怒鳴り声でボランティアに指示をして、あれやれこれやれといってくる人がいた。一人だけだけど、こういう人がいるとはっきり言って嫌な気分しかしない。

これは人間性の問題なので、被災した住民を主語にするのは間違っているとは思うが、こういう人もいたことに衝撃を受けたし、悲しかった。

 

とまぁ、ボランティアに参加してかなり時間が経ってまとめてみました。

なかなか非常に勉強になった災害ボランティア経験でした。

僕は物事の本質は経験しないと本当の意味で理解できないと考えているので、何でも経験してみたいと常々思っていました。

今回の経験は非常に勉強にもなったし、災害への意識も高まったと思っています。

自分が災害で被災した際に少しでもこの経験が活かせたらいいなと思っています。

それではそれでは~